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トリノ・エジプト展

楽しみにしていた展覧会が週末・土曜日に
宮城県美術館で開幕しました。
私も初日に行って来ました。

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美術館までの道のり、川内周辺は
街なかよりもさらに秋が色濃くなっていましたよ。
川内のあたりは、私は市内でももっとも好きな場所のひとつです。

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あの荒川静香選手が金メダルを受賞した
冬季オリンピックの開催でも知られるトリノは、
イタリア北西部の都市です。

トリノ・エジプト博物館は、
ロンドンの大英博物館や、パリのルーブル美術館と並ぶ
世界屈指のエジプトコレクションがある博物館なんですって。
でも大英・ルーブルに比べると、一般的に知名度が低めですよね。

収集品の中心は、19世紀にナポレオンのエジプト遠征に従軍して
フランスのエジプト総領事になった外交官であり、エジプト学者の
ベルナルディーノ・ドロヴェッティの収集品だそうです。

東京での開催に続き
地方巡回展のトップをきって宮城にやってきた展覧会。
イタリアのトリノ・エジプト博物館が収蔵する古代エジプトの作品から
えりすぐった120点を展示しています。
彩色木棺やパピルス文書、ステラと呼ばれる石碑など
いずれも日本初公開のコレクションです。


なかでも、
高さ209センチのアメン神とツタンカーメン王の像は
トリノ・エジプト博物館の至宝とされ、国外どころか、トリノ・エジプト
博物館以外で公開されるのははじめてということです。

その存在感に圧倒されてしまいました。

トリノ・エジプト博物館の特徴として
照明と鏡を駆使して大型の彫像を見せる、というのが目玉に
なっているそうです。

宮城県美術館でも実際のトリノ・エジプト博物館を模して
鏡を配置しています。彫像の後ろにある鏡に自分が
写りこむと、自分の体と比べてその大きさを知ることができるんですが、
自分と彫像が同じ場所にある風景を目で確認することができて
なんだか神殿に迷いこんだような、そんな不思議な気分を体感してきました。


大きさと存在感に圧倒されるものもあれば、一方で小さなガラスケースの
中をのぞき込んでいる人が絶えない場所もありました。

そこには古代エジプトの人々の生活の一端をのぞける展示物も…

たとえば、コホル容器と化粧棒。
コホルとはアラビア語でアイシャドーを意味するそうです。
古代エジプトでは男も女もコホルを目に塗ったそうです。
古代エジプトの彫像をみると目のふちにはコホルの線がみられるそうです。

あと、コホル容器と化粧棒の近くには青銅でできたピンセットもありました。

古代エジプトでは体毛は不浄なものとされました。
髪を剃るか、短く刈って鬘をかぶったわけですが、
神さまに仕える神官は男女とも神殿に入る際には
完全に毛を剃らなければなりませんでした。
なので、体をケアするこうしたアイテムはよく出土するそうです。

古代エジプトの神官は朝晩のお手入れ、大変だったんですね。
寝坊した日には・・・なぁんてことを考えてしまいました。

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会場は「彫像ギャラリー」「死者の旅立ち」など
5つのセクションで紹介されていて
大型の彫像やミイラ、彩色木棺、副葬品が並びます。

エジプトの人たちが考えた死生観や神々にまつわるストーリーを
知ることができる、感じることができる展覧会になっています。

「トリノ・エジプト展ーイタリアが愛した美の遺産」は
宮城県美術館で12月20日まで開かれています。
私ももういちど、ゆっくり行きたいです。

【おまけ】
会場を出るとグッズ販売コーナーが。
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つい、こんなツタンカーメンボールペンを買ってしまうほど、
テンションアーップ!!
クッキーはスタッフと一緒に今日のおやつに。
ボールペンは井上さんへのお土産に。
意外と喜んでくれて、ジャケットの胸ポケットにさしてくれました(笑)

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よくみると、ちょっととぼけた顔をしています。

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2009年10月19日 23:28に投稿されたエントリーのページです。

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