サッポロビールのコマーシャル"大人エレベーター"で
妻夫木聡さんがユーミンに尋ねるシーンがあります。
"涙が出る歌と笑顔になる歌、どちらを作りたいですか?"
ユーミンの答えは、
"涙が出る歌。泣くってっていうことはそのひとを解放すると思う。
悲しい涙でも嬉しい涙でも"。
このCMを見ると、震災の後で見たいくつかのライブシーンが
蘇ってくる3月です。
それまで泣けなかったひとを歌が抱きしめているんだと
本当に思いました。
今年になってからハン・ガンさんの「涙の箱」という本を読みました。
最初手にとったのは
Junaidaさんによる美しい表紙がきっかけでした。

大の大人だから、男だから、お母さんだから、
自分はそんなには辛くはないから、
泣いてなんていられないから、
泣くなんてあのひとに申し訳ないから。
そうやって涙を我慢しているひとに
そっと開いてほしいような一冊です。
