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チキンとプラム

先日、イラン出身でフランスの漫画家マルジャン・サトラピが
自身の作品をヴァンサン・パローノと共同で映画化した映画
「チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜」を
見ました。

切り絵のようなシーンが差し込まれたり、その場面展開など、
夢と現実を行ったり来たりしているようなまどろみ感がありました。

”チキンのプラム煮”というのがどんなものであるか、調べてみると
イランの代表的な家庭料理で、鶏肉とプラムと玉ねぎ、トマトを
ターメリックとサフランで煮込んだ料理とか。
それをご飯と一緒に食べるのだそうです。

映画の中では心の離れてしまった夫に、妻が心を取り戻そうと
作るというシーンが出てきます。
この料理の時だけは「最高のプラム煮だよ」と優しい言葉をかけてくれるのです。
このシーンにものすごくせつなくなりました。

どのひとに感情を置くかによって、見え方が違ってくる作品。
あれこれ考えるよりも、
絵画的な映像に、主人公の奏でるバイオリンが彩る世界に、
あえてぽつりと置かれてみるのが私なりの見方です。

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2013年1月22日 23:39に投稿されたエントリーのページです。

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